ぷれす通信

communication

読んだら書きたくなりました vol.78

『いま君に伝えたいお金の話』

村上世彰 幻冬舎

投資家 村上世彰氏が子ども向けに書いたお金の教科書的作品。お金の仕組み、基本的な運用方法やお金を運用する上での心構えについて分かりやすく、かつ、丁寧に綴っています。お小遣いやお年玉という形で幼少の頃から使用している人が少なくないお金。生活を豊かにしてくれる半面、誤った使い方をすれば人生をどん底に突き落としかねない危うさを持つこのツールについて、なぜ学校できちんと学ぶ機会が無かったのか。本書を読んでいると今更ながらそんな考えが頭をよぎり、同時に既に大人になり、お金がもたらす損益を何度も味わったにもかかわらず、自分がいかにお金の捉え方が矮小であるかに気付かされます。中でも印象的だったのは支援のための寄付についてのお話。寄付をするなら自分の代わりに現場で働き、世の中の問題を解決しようとしてくれる彼らに感謝の気持ちを持てるために、支援先の活動が明白であることが大切という考えには感銘を受けました。上述した例のように、寄付にしても投資にしても貯金にしても、どんな方法であれ、お金を利用することに自覚的であること、お金の価値基準を自分の中に持つことの意義を説く本書を読んで、自身のマネーリテラシーを見直すことを老若男女問わず強くお勧めします。(かつ)

『自分で痔を治す方法』

平田雅彦 アチーブメント出版

元「痔主」の私。5年前に手術しましたが、いつごろこの本に出会っていれば自分で治せただろうかと思いました。マンガの痔克服ストーリーは共感できるところがたくさんありました。さて痔はなくなったものの便秘はあいかわらずです。不規則な食事、運動不足、ストレス……と不利な条件がたっぷりの生活をしています。体質の問題もあるでしょう。すべてを改善するのは難しいと思います。そんなあきらめの気持ちを持っていますがこの本の便秘対策の項、とくにイメージトレーニングの部分はとても勉強になりました。精神的にも助けられた気がしました。この本を参考に日々を快調に送るというのが目下の私の最大の目標です。(くろ)