ぷれす通信

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読んだら書きたくなりました vol.76

『ツバキ文具店の鎌倉案内』

ツバキ文具店 幻冬舎文庫

小川糸さんの『ツバキ文具店』と『キラキラ共和国』に登場する、鎌倉に実際にあるお店や寺社を紹介した本です。小説を読まれた方は、シーンを思い返しながらその場所に行ってみることができるし、読んでいない方も、1冊のガイドブックとして楽しめるのではないかと思います。私は後者でしたが、鎌倉に行きたい!という気持ちがむくむくと湧き起こりました。ガイドブックとはいいましたが、登場するのは小説の登場人物たちが生活している場所なので、旅をするという視点ではなく暮らしている視点から鎌倉を見ることができるのが新鮮でした。添えられているのは写真ではなく線のさっぱりとした心地よいイラストで、これが想像力を掻き立てます。実際に赴いて自分の目で実物を楽しむのもいいのではないでしょうか。(くろ)

『50歳からの婦人科』

松峯寿美 監修 高橋書店

今だってはたちのころにくらべれば確実にからだは変わっています。50歳になったらどうなっているのだろう、少し怖い……。そんなときたよりにしたいのがこの本です。閉経前後の不調、骨盤底筋のトレーニング、女性特有の病気など、ぼんやりと気になっていたことを易しく、優しくおしえてくれました。今後「自分はどうなってしまうのか」という不安が起こってきたときには、この本を読み返して自分で自分をケアし必要に応じてお医者さんの助けを借りることにより、できるだけおだやかに過ごしていきたいです。あともうひとつ、「(皮膚の)たるみを食い止めるには『笑顔』が効果的」とのこと、今から心がけていようと思います。(いく)