読んだら書きたくなりました vol.61 | 2018年 | 各サービスの話題、スタッフのコラム、イベント告知、注目の書籍紹介など、お役立ち情報やおもしろ情報を発信しています。

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読んだら書きたくなりました vol.61

『昭和式もめない会話帖』

大平一枝 中公文庫

小津安二郎、木下惠介、溝口健二らの映画作品のなかから、昭和の会話(セリフ)を日常のシーン別に紹介しています。著者のプチ解説があるので、年齢を問わずに楽しめます。「私ってぼんやりね。いま気がついたわ」――完全に友達だと思っていた男性に告白されたとき(『娘・妻・母』成瀬巳喜男)といったように、今でも普通に使ってみたくなるものもあれば、「きみがレモンスカッシュみたいな娘だとすると、彼女はハイボールのダブルかな」――初々しい清純派と、大人の女のたとえ(『最高殊勲夫人』増村保造)のようにクスっと笑ってしまうものも。そんな高度経済成長期のころのセリフを取り上げて本にした理由の一つとして、著書の大平さんは「最後まで言いきらない曖昧な表現法をもっと誇りに思っていいのではないか」と述べています。昭和時分は近所づきあいや世間のしがらみが強かったため、「もめない」ように隙間やゆとりのある表現で、当たり前に相手を気遣っていました。それはマナーとも生活の知恵ともいえるような気がします。言葉がむきだしのままスピードに乗って世に広まり、時としてそれがもとで炎上騒ぎとなる昨今。会話とは他者とのかかわり。平成も終わりに近づく今だからこそ、適度な距離感や慎み深さ、いたわりの感情を再確認(昭和生まれ)したり、学び取ったり(平成生まれ)して、大切なものを次の時代に引き継いでいきたいものですね。(もん)

『MACHI MAKEUP DIARY』

machi 光文社

イラストレーターのmachiさんが、メイクに関するイラストをinstagramに投稿したものを集めた本です。どれもこれもかわいくてうっとりします。とくにアイシャドウや口紅などのコスメのイラストが細かいところまで丁寧に描かれていて、色遣いも私の好みで顔を近づけてじーっと見てしまいました。商品の写真だとそこまでまじまじと見ることはなかなかないので、イラストがもつ魅力に引き込まれました。また、メイクのポイントや好きな花をモチーフにしたイラスト(私は植物が好きなのでこれもまたうっとり眺めました)、エッセイなど盛りだくさんの内容です。もちろん、instagramもフォローしちゃいました。(まち)

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