ぷれす通信

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読んだら書きたくなりました vol.55

『「がん」をのりこえた人が気づく7つのこと』

小原田泰久 サンマーク出版

がんという病気の大きな特徴として、余命宣告をされるという点が挙げられると思います。余命を宣告されるという状況は、想像を絶する苦しみだと思います。この本は、がんを経験された方々がどのように向き合い、その病を乗り越えてきたかという体験談を集めたルポルタージュです。「体験談の中にはいろいろな治療法が出てくるが、(中略)ある人にはぴったりと合って劇的な効果があったとしても、それが別の人にも当てはまるとは限らない」と著者は述べています。医療はどうしても個人差がある領域なので、本書で紹介されている免疫療法や温熱療法といった治療法にはまる人と、はまらない人がいると思います。それでも、がんに見舞われた人々が、どのように身を処し、ピンチと向き合い、周囲の人々はどのようにサポートしたのか、先人たちの工夫や努力を知ることで、前向きな気持ちにきっとなれると思います。(くろ)

『いざというときに役立つ! 絶対に失敗しない服選び』

大西陽一 主婦の友インフォス

同じファッションを見ても、「かっこいい!」「おしゃれ!」という人もいれば、「なんか、好きじゃない…」という人もいます。ファッションの評価って、基本主観100パーセントだから難しいですよね。この本は、「おしゃれだね」と言われなくてもいい、とりあえず、「ダサい」とか、「これはない(笑)」とか言われたくないというファッション難民男性向け。スタイリストの大西陽一さんが伝える、冠婚葬祭のドレスコードから、ビジネスシーン、プライベートまで、ココさえ押さえておけばダサくない!というファッション本です。コーデ術というよりは、その一歩手前のファッションの教則本といった趣があり、自分のファッションを何とかしたいけれど、まず何から手をつけていいか分からないという方におすすめです。足の臭いや脇汗、裾からのぞく生脚など、私の女子目線からすると「そう!本当に気を付けて」と思うことから、「へ~、そんなこと気にするんだ」と意外に思うことまで(例:管理職なのに痩せてて貫禄がでないなど)、37のファッションのポイントが挙げられています。それぞれのポイントに添えられたアドバイスはシンプルで、苦なく実行できそうなものばかり。ぜひご自分に必要なものを取り入れてみてください。(いく)