ぷれす通信

communication

読んだら書きたくなりました vol.44

『脳は「ものの見方」で進化する』

ボー・ロット 桜田直美 訳 サンマーク出版

本書はメタ認知を習慣化し、そこから学んだことを実践していくことが、人生にとってどれだけ有意義なことなのかを平明かつ詳細に書き記しています。読んでいて首肯することしばしばで、特に印象深かったのは、人間は誰一人現実をありのままには見ておらず、自分の脳が作り出した主観的な現実を認識しているに過ぎないということです。客観的事実と言われていることさえ、皆の主観がたまたまその時共通していただけ、そうやって成り立っているのだと。信じ込むことの危うさを強く感じることができ、また自分の思考力の向上に大いに役立てることができました。400ページを超えるボリュームですが、グラフィックも大胆に取り入れられ、あっと驚く組み方のページもあり、スリリングに読むことができます。(てつ)

『カメラはじめます!』

こいしゆうか 著 鈴木知子 監修 サンクチュアリ出版

専門用語を知らなくても、理屈がわからなくても、撮りたい写真は撮れる!というカメラ初心者にとっておきの入門書です。とくに、すでにカメラは持っているけれど、機能の使い方がよくわからなくて思い通りの写真が撮れない……という方におすすめです。なぜなら特定のメーカーのカメラの使用方法を説明するものではないから。どんなデジタル一眼カメラにも備わっている機能を、ディスプレイやボタンを見て感覚的に使える方法を教えてくれます。ですから難しい言葉も出てきません。覚えることは少しだけで、とりあえず撮ってカメラと仲良くなるというのが楽しいと思いました。実は私自身、カメラを買ったものの機能の使い方がよくわからず、理想的な写真も撮れずじまいで使う機会が減っていました。ですがこの本に出会って「もう一度カメラやろう!」と奮い立ちました。(もん)