ぷれす通信

communication

読んだら書きたくなりました vol.41

『14歳ホステスから年商10億のIT社長へ』

久田真紀子 PHP研究所

タイトルにもある通り著者は14歳から28歳と短い期間で、不良少女→ホステス→金融業→IT社長とさまざまに転身します。14歳で母から家を出ていってくれと手をついて頼まれ、ホステスとして生きていく場面や、古びたリュックでアメリカに留学する姉を素直に見送れなかった毛皮に身を包んだホステス時代のシーンなどは本当に痛々しく胸に響きました。反面、歌舞伎町の街を流して馴染みのお客さんを捉まえる攻めの営業テクニックや、IT企業に就職後は同僚たちが匙を投げる難しい案件に逃げずに最後まで立ち向かうなど、なんとか工夫して突破口を開こうとするあきらめない姿に爽快感すらありました。ぐいぐい引っ張られるように一気に読み切ってしまいましたが、それは波乱に満ちた展開だったからだけでなく、著者の久田さんがとにかく全力で人生を進んでいるからなのだと思います。(もん)

『何でも英語で言ってみる!旅するシンプル英語フレーズ2000』

有子山博美 高橋書店

これ1冊を読み込めば、外国でも、日本にいても、英語でコミュニケーションが楽しめそうです。日本にいて……というのは、日本に来た外国人向けのフレーズも、豊富に紹介されているから。テーマとしては、道案内から日本人の習慣や食文化まであり、いつか使ってみたいです。もちろん日本人が外国で使えるフレーズも、役に立ちそうな貴重なものがそろっています。特に私がいいなと思ったのは、トラブル(病気やケガ、落としものなど)のときのフレーズ。そんなとき実際はあせっているだろうから、フレーズを頭の片隅に入れておくだけでも、だいぶちがうでしょう。英語でコミュニケーションできると、海外旅行の楽しみはぐんと上がります。旅の計画段階から観光、食事、買い物……を扱った本書を読んでいると、また旅に出ていろいろなことを体験してみたくなります。(いく)