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ぷれす通信

2010年7月号

デッドゾーン 慣用表現は絶対なのか?

今号は「字形類似」をお休みして、慣用表現について考えます。「他山之石」でも時々取り上げますが、作者の勘違いなど明らかに誤った言い回しの場合に、校正者として慣用表現に基づいたエンピツ指摘をしなければなりません。

しかし、ここで注意しておきたいのは、慣用表現に外れているからといって、すべてエンピツ指摘の対象になるとは限らないということです。慣用表現とは、あくまで「慣用」=普通に使われる、あるいは、かつてよく使われたものですから、それ慣用表現は便利ですが、ともすれば月並みになりがち――。ですから、どう使うかは作者の自由で、あえて省略形にしてみたり、言葉を換えてみたりすることもあります。

では、校正者はどのような姿勢で臨めばいいか。「作者のミスと思われる場合や意味不通、文法的におかしいときはエンピツで指摘」し、「意図的な表現、それでも意味が十分に通じるときにはエンピツは入れない」ということになりますが、当然、本の性質によって判断は違ってきます。「魚の目」が求められるところですね。

この一冊!『PDF「超」活用術』

『PDF「超」活用術』

PDF「超」活用術
オンサイト 編
青春出版社(2009/9)
192ページ/新書判
ISBN 4-413-04249-2
730円(税別)

パソコンを使っていて、よく問題になるのが「文字化け」。ところが、「電子の紙」と呼ばれるPDFなら心配ご無用。今やパソコン上でやり取りされる官公庁や企業の文書のほとんどがPDFで、校正の現場でもしばしば活用されています。

それに、単に文字が化けないだけが強みではありません。画面上で文字検索ができたり、吹き出しをつけてコメントを書き添えたりと機能満載。基本的なソフトは無料(あるいは安価)でダウンロードできるので、予算面で断念することもなさそうです。

本書は新書判ながら、実際のパソコン画面を掲載して手順を示してくれるなど、初心者でも分かりやすい構成です。校正者にとってはプリントアウトされたものが基本ですが、PDFの活用術は知っていて損はないと思います。(本)

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