ぷれす通信

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読んだら書きたくなりました vol.82

『がんばらないで成功する66の超カンタンな方法』

本田晃一 サンマーク出版

自分は自分、他人は他人。自分と他人の価値観を区別して、自分に合った人生を歩み、自分なりの成功を収めることの意義を謳う自己啓発本は多々ありますが、本書はそうした姿勢がもたらす恩恵をただ楽観的に説くだけではなく、落とし穴についても触れ、予防線を張ってくれているので、読んでいてその親身さにとても好感が持てます。例えば、人は自分だけの価値を重んじるあまり、それを他人にも押し付けてしまうことがあることについて、「自分の軸≠自分の型」というキーワードで、柔軟性のある自分を持つことの大切さを分かりやすく示している部分には、はっとさせられました。成功ってついハードルの高い目標を成し遂げることばかりイメージしてしまいますが、案外小さなことでも成功を味わい、自信につなげられることもあるのだと感じさせてくれる話が他にもたくさん書かれています。皆さんも本書をただ読むという超カンタンな方法で成功を感じてみてはいかがでしょうか。(くろ)

『免疫力を自力で上げる本』

主婦の友社 編  主婦の友社

乾燥する季節。風邪をひいてしまった人や、予防のためにマスクをする人も増えています。そんなウイルスや細菌が体内に侵入した際に、それを退治するのが免疫です。本書は「唾液」と「腸」にクローズアップして、免疫力を高めるための、ちょっとした体操やマッサージ、そして免疫力アップの食材を使ったレシピなどを紹介しています。唾液ってそんなにすごいものだったとは。ドライマウスなど唾液の減少が様々な病気の原因となるのは、唾液の持つ免疫力の低下がその理由。虫歯や歯周病といった口腔内だけでなく、肺炎や動脈硬化といった全身の病気のリスクを高めるそうです。唾液の量を増やすための方法として、食材を大きめにして?む回数を増やし、ゆっくり食べることを心がける。歌をうたう、早口言葉を言うといった方法も。ユニークなのは、レモンや梅干し、噴水をイメージして唾液の量を増やすというイメージ療法。いつでもどこでもできるので気軽に唾液力アップをはかれます。おかげでいまのところ、今季は風邪をひいていません。(かつ)