ぷれす通信

communication

読んだら書きたくなりました vol.80

『動画2.0』

明石ガクト 幻冬舎

YouTube、InstagramのストーリーやFacebookのライブ配信など、近年人々に重宝されている動画というツール。ビジュアル、つまり視覚に即座に訴える情報が求められている現代では、「情報の凝縮」が大きなキーワードになっているそうです。無駄を削ぎ落し、必要な情報を受発信する。本書を読んで感じたのは、動画から情報を読み取る能力が今後ますます必要になってくるということ。ただ、時代のニーズが動画にあるからと考えなしに利用するのではなく、本書に示されているその仕組みや需要が高まるに至った時代背景をきちんと理解したうえでなければ、動画が「情報の凝縮」であるという認識が低下し、やがて動画を「情報の空疎」にしてしまうかもしれません。それを防ぎ、より有効的に動画を利用するために、皆さんも本書を読んで動画への意識を2.0にアップデートしてみてはいかがでしょうか。(かつ)

『開運ヨガ』

皇村 昌季 サンマーク出版

ヨガにもいろいろあると思いますが、取り組む目的は健康か美容のためというのが多いのではないでしょうか。しかしそんなヨガで開運できるというのですから興味を引かれました。こちらの本が提唱しているのは、ひたすら「体をゆるめる」ヨガです。ヨガで体をゆるめることによって副交感神経が働くようになり、緊張していた心と体がほぐれ健康になるといいます。これだけですと「なんだ、結局健康にいいのか」と思われるでしょうが、心と体がゆるむと潜在意識にアクセスできるようになり開運に繋がっていく、というのです。健康になり開運できるなんて、一石二鳥ではないでしょうか。しかし、本書では、ヨガを続けていくうちに不思議な能力に目覚めても、それはヨガの副産物的なものであり本来の目的ではない、と戒めているのです。「開運」のためには、なによりもヨガの本来の目的を理解し追求していくことが大事だという意味においてヨガの本質を伝えており、スピリチュアルなことはよくわからないという方でも手に取りやすい1冊といえるかもしれません。(くろ)