ぷれす通信

communication

読んだら書きたくなりました vol.72

『イラストで覚える hime式 たのしい韓国語単語帳』

hime 高橋書店

本書はイラストと語呂合わせの相乗効果によって、韓国語の基礎単語を楽しく簡単に覚えることができる単語帳です。人は感情に訴えかける出来事はよく覚えるもので、そうした脳科学的な見地からもテキストとして優れていると思います。「『鍵』は夜吸え(ヨルスェ)」「私が『飲み』ましだ(マシダ)」。単語の覚え方に時には「なるほど」と感心し、また時には「何だそれは」と面白がりながら、皆さんも本書で韓国語の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。(くろ)

『その先には何が? じわじわ気になる(ほぼ)100字の小説』

北野勇作 キノブックス

1作がほぼ100字というフォーマットの、ユニークな掌編すぎる掌編集です。なぜ100字?というと、ツイッターで発表しているから。なるほどね。この本では1ページに1作で組まれていて、イラストレーションも大々的に入っています。全部で130作あり、130もの世界がみるみると(なんせすぐ読めるので)脳内を駆け巡ります。なんだなんだ?という不思議なものや、普段何気なく目にしているシーンをひょいとツイストさせたもの、そして案外とブラックなものもあります。謎を謎のまま放置しているので、続きはどうなんだと思ってしまうものも多々。この際だから自分で、その先を書いてみるのも楽しみの一つかもしれません(実際そうしたキャンペーンをやっているようです)。著者のツイッターには、すでに1200作以上あがっているそうなので、もっと読んでみたいというのであれば、文字通り「掌」(スマホ)で読んでください。(いく)