ぷれす通信

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読んだら書きたくなりました vol.26

『芥川賞の謎を解く 全選評完全読破』

鵜飼哲夫 文春新書

「○○○○でも芥川賞とってない」「○○○○って芥川賞作家の?」……と、作家のことを話すときよく引き合いに出される、芥川賞。その存在感はとても大きい。それもそのはず。大作家先生たちがひとつの部屋に集まって、熱い議論を交わして決めるのだから。想像すると緊張して背筋が伸びます。本書に載っていた、「選考会での三島と川端」の写真を見て「おお!」と興奮してしまいました。「該当作なし!」の章で川端康成の選評が引用されていますが、うつくしい文章だなあ~と酔ってしまいました。著者はそれを、「芥川賞史上で最も厳しい、純文学を信じる作家の格調高い選評である」と表現しています。やはり選評もひとつの文学なのですね。(もん)

『一瞬で人生が変わる すっごい呪文』

メンタリストDaiGo PHP研究所

ダイエット、片づけから人間関係や自分の性格の問題まで、生きることに困難はつきもの。それらをどんなふうに乗り越えていけばいいのか、そのヒントがつまっています。プラス思考がいいとはよく言われますが、具体的にどう考えればいいの?と思ったことが私はあります。この本は、事例に合わせた「呪文」――見方、考え方、行動への移し方――が提示されており、心強い一冊ですよ。(いく)